包茎や早漏、インポ等の泌尿器の悩みを解決!「泌尿器の悩み相談室」

●●●包茎の悩み●●●

◆包茎の種類

仮性包茎

 通常時は亀頭に包皮がかぶっていますが、勃起時や包皮を手で陰茎部の根元までたぐれば簡単に亀頭が出てくるものを「仮性包茎」と言います。包皮をたぐって亀頭を出すときに痛みが無ければ、さほど心配はありません。
 しかし「仮性包茎」だと、包皮と亀頭の間に恥垢がたまりやすくなり、これが原因でいろいろな病気を誘発することがあります。清潔にしておかないと性病にかかりやすいのも仮性包茎の問題点です。
 日本人男性の約6割が「仮性包茎」だと言われています。

カントン包茎

 人によって程度に差はありますが、カントン包茎は包皮の口が狭いため、正常時は亀頭を容易に露出できるのですが、勃起時には亀頭が締め付けられてしまう状態をいいます。
 締め付け感は個人差があり、少し違和感を感じるだけの人もいれば、痛みを感じる人もいます。ひどい場合には激しい痛みを伴い、それが原因でペニスが腫れてしまい、緊急な治療を要することもあります。化成包茎と違い、カントン包茎は早期に治療した方が良いでしょう。
 カントン包茎には程度の差があるので、自分では判断がつかない方が多いです。心配な方はクリニックでの診察を受けることをお勧めいたします。


真性包茎

 真性包茎とは、平常時、勃起時ともに、亀頭部が包皮で覆われている状態をいいます。真性包茎だと正常なセックスが難しくなります。また、亀頭部を覆っている包皮に恥垢や精液が溜まり、常に不衛生な状態になるため、亀頭炎や包皮炎、尿道炎などの病気を起しやすくなります。また、性病にもかかりやすくなるため、パートナーの女性に病気をうつしてしまう可能性も高くなります。
 真性包茎だとペニスの成長も妨げてしまいますので、なるべく早期に診察を受け、治療することをお勧めいたします。


◆包茎の治療(手術)

亀頭直下埋没法

 多くのクリニックで、広く行われている手術方法です。
 手術跡の切開面を、亀頭のくびれ部分にあわせて縫合する方法です。手術の跡は亀頭のくびれの下に隠れるため、まず傷跡は分からないでしょう。またシワのように見えるので、包茎手術をした傷跡だとわかってしまう心配は少ないと言えます。


性感帯温存法・包皮小帯温存法

 手術跡の切開面を亀頭のくびれ部分にあわせて縫合する方法ですが、さらに男性の性感帯である「包皮小帯(裏すじ)」を残す手術方法です。性感帯を残したままにしてくれる手術なので、勃起不全や不感症といった問題は起こりません。

 

根部切除法

 ペニスの根元の部分で切開し、縫合する手術方法です。
 傷跡は根元の部分に残りますが、陰毛に隠れるため目立たなくなります。包皮を剥いて、亀頭を露出させてから切除するため、剥くことのできない真性包茎の方や、容易に剥くことのできないカントン包茎の方は、この方法での手術は難しいです。